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クラッチの
踏みごたえを改良します!


2007/03/12


なべのGC8Dに!
GDBD型の6速MTを載せ換えてから、ずっと思っていたのですが・・・。


GDBのクラッチって・・・。
ペダルを踏んで、離した時に!
「戻ってくるのが遅くないですか?」
(多分、GDBのA〜Eがそうだと思いますが・・・。理由は後で書いてます。)


本当の話、6速に換えた当初。
戻るのが遅い理由は、エアが噛んでるのかとばかり思っていました・・・。
点検してみるけど、問題なし・・・。
エアは完璧に抜けているのに、ペダルの戻り方が遅いような気がして、どうも納得が行きません。
(最初は、良くわかっていませんでした・・・。)

そんな事をしているうちに、ばくばく工房製の、クラッチレリーズシリンダーに交換!
(この時点で、ペダルの踏力はかなり軽くはなったけど、ペダルの戻り方は遅いまま・・・。なんで?)

今年の初めの話。
偶然にもご近所の方が、GDBC型に乗っており、軒先でお会いしたのをきっかけに、クラッチを踏ませていただいたのです!
「ひょっとすると、GDBは純正状態で!クラッチペダルの戻りが遅いのかな?」
って思ったりして・・・。

で!
クラッチを「パコパコパコ!」っと、素早く踏ませていただいたら!
「やっぱり戻り方が遅い!」
これは、純正がそんな仕様だったのですね〜。妙に納得してしまいました〜。
そうです!自分の車は正常なんです!(ここでやっと確信!)

GCなどからGDBに乗り換えた方とか、GCなどに6速を積んだ方(レリーズは6速用)なら、わかってもらえると思うのですが、やっぱりペダルの戻りがちょっとだけ遅いと思うのです。

峠やサーキットを走ってみて、素早い操作でクラッチを踏みなおすと、戻ってるはずのクラッチが、まだ上昇途中だったりするのです。
やっぱりクラッチの戻りが遅いと、なんかしっくり来ない・・・。
そんな思いが、1月にMLSを走った時に、やっぱり感じました。(踏み返しの早いミニサーキットですから、余計に!?)


そこで、部品検索ソフトで、クラッチ回りを調べてみると!
怪しい部品がありました!

「※オリフィス アセンブリ クラッチ」です!
(※オリフィスとは、内径など細くして、流れる液体や気体の流量を制限する部分を指します。)

そういえば、ありました!こんな筒型の部品!
ここにオリフィスがあるということは、どうやらクラッチの戻り方向のみの流量を制限しているようですね〜。
そうだとしたら、ペダルの戻りが遅いのは納得できます!

ならば!オリフィスを外すしかないでしょ!?

手間はかかるけど、お金は掛からないのが良いところ!
こちらは、GDB A−Eのクラッチレリーズ
赤丸印の部品が、「オリフィス アセンブリ クラッチ」
という部品!
参考ついでに、GDB F型
「オリフィス アセンブリ クラッチ」は不採用ですね!
じゃぁ、F型は!ダイレクトな戻り方なのかな?


ところで、なぜ?このような部品が付いているのでしょう?
メーカーの事ですから、無意味な部品なんて付けないでしょうし・・・・。

なべの推測では!
  • クラッチが急に繋がって、ミッションやドライブシャフトを破損させるような、急激なトルクを加えないようにする抵抗(ダンパー)のようなもの?
  • クラッチを離す時に、ゆっくりと戻ることで、足の裏に反力を伝えないようにする為の物?すなわち、クラッチを離す時は、軽めに感じさせる為???
多分、どちらか(両方?)が正当な理由だと思うのですが、皆様はどう思われますか???


ちなみに、GC8の場合ですが、
GC8D〜Fまで、クラッチラインに無駄に長〜い!パイピングが付いています。
ですが、GC8A〜Cまでは、クラッチマスターから最短距離で、レリーズへ配管されていました。

この改悪?ともとれる無駄に長いパイピング・・・。
なんで、こんなことしたの?(笑)

これは恐らく、無駄に長い部分を作ることで、クラッチを踏んだ時に配管を多少膨張?させることで、クラッチの踏み始めの踏力をまろやかに立ち上がらせる為のようです。


そして!なべのGC8Dには、この無駄に長いクラッチ配管が付いているので、ばくばく工房製のかなり軽いクラッチレリーズと組み合わせた結果!

踏み初めが・・・。
少しふにゃふにゃ!なんです!
まるで、いつまでも!
少しだけエアを噛んでいるかのように!!!

そんなわけで、この無駄配管も、ついでに排除します。

■今回の作業目標は!!!
・クラッチの踏み始めの、ふにゃふにゃ感を排除!
・クラッチを離した時は!スグに戻るクラッチペダル!
を目標に掲げて、作業を実行します!!!


作業当日。

旧デジカメが、電源の入らないトラブルで他界したので、新規デジカメを投入!
気分一新で、早速、作業に取り掛かります!

え?
「作業手順?」ですか?

そんな物はありません!?
気の赴くままに、分解♪
ええ・・・。そんな適当な感じです!?
考えるところが無いので、適当に行くのです。
簡単に書くなら・・・。
  • 無駄配管を排除して、新規配管をセット!
  • レリーズシリンダーを取り外し、オリフィス部分を分解!
  • 元に戻して、エア抜きをすれば作業完了です!
時間さえあれば、どうにでもなります!!!
って訳で、気軽にGO!?

これが、GC8前期用の、クラッチパイプです。
短い!安い!700円くらいです!
品番は、37250AA000
部品名は、「パイプ クラッチ マスタシリンダ」
見えにくいですが・・・。
右側ストラットタワーと、バルクヘッドの間辺りに、
無駄配管がとぐろ?を巻いています・・・。
まずは、タワーバーを外して、ICを外します!
邪魔な物は、次々排除!
こちらは、レリーズシリンダー
ヒーターホースが邪魔ですが、外すと何かと面倒なので、
横に避けながら、なんとかします!
クラッチマスターの横に、配管が出ていますね。
しかし、狭い・・・。
スピードメーターケーブル邪魔・・・。
GC8A〜Dで、6速の人だけですが・・・。

とりあえず、無駄配管の排除から始めます。

一番最初は、クラッチマスタータンク内の、フルードを抜取ります。

ここで、必殺技!炸裂!?
人間スポイド!
(あなたの健康を害するおそれがありますので、吸いすぎにはご注意ください!?)

このまま飲む訳ではありませんので、ご注意を!?
チューブ内のオイルが、口元まで上がってきたら、廃油受けに吹いて出します。
勢い余れば!新しい味覚に出会えることでしょう!
(なべも、過去に数回、味わっております。かなり美味です・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。嘘)

少量なので、2回〜3回も吸えば、タンク内はカラになります!
透明のチューブを使うことと、長さがポイントですね!

ドキドキ感を味わいたい人?は、透明でないホースでチャレンジ!(笑)
必殺技!
スポイド?登場!?
黄色いのは、廃油受け!
ええ・・・。人間が吸っているのです・・・。
吸いすぎ注意!危険!毒!?
ポンポン痛くなるよ〜?


最初は順当に、マスター側を外して、レリーズ側が!?固くて外れん・・・。
ここは、レリーズごと外して、後で分離することにします。

最初は、綺麗に外そうと努力していたのですが、長すぎる無駄配管がいろいろな物に絡んでいます・・・。
ピッチングストッパーをかわし、ヒーターホースをかわし、スピードメーターケーブル、ブレーキマシター、マスターバッグ負圧配管、各種配線の束・・・。
しかも、継ぎ目のない配管・・・。
良く見ると、クラッチマスターの遮熱板と、マスターシリンダーの間を通ってやがる・・・。
絶対無理!
どないやって取リ外すねん!

仕方なので? ボルトカッターで切断!
(ニッパーで切ろうとすれば、大変ですからお気をつけください!)


そうすることで、さくっと取れました♪
まぁ、元には戻すこと無いでしょうから、まぁいっか!(笑)

ちなみに、この無駄配管・・・。
配管の途中に、エア抜きのプラグが付いていました・・・。こんな所から、抜いたこと無いのですけど!?

レリーズシリンダーは、首振りのスイベルギアレンチ を使用すれば、セルを付けたまま、取り外し可能です!
セルを外しても作業できますが、下に潜る作業がなくなるので、作業時間の短縮が可能です!
便利な工具、万歳ですね〜。

レリーズの固定ボルトを外し終え、レリーズホースと、無駄配管を分離しようとしたら、スペースの関係で外しにくい・・・。
ここは無理をせず、配管とくっついたままレリーズを外して、後でパイプを外します!
邪魔者ばかりですので、なかなか出てきません・・・。
存在さえ知らなかったのですが、
赤丸付近に、エア抜き用のプラグが付いていました。
私は、ここから抜いたことはありません!
マスターシリダーと、遮熱板の間を通っています。
ここで諦めました!?
今回活躍のボルトカッター!
もし、この作業するなら、買っておいて損は無いですよ。
2箇所ほど切断して、やっと取り外せました〜。
パワステ配管を切れなかった雪辱?を晴らします!?
切断することで、引きずり出した、無駄配管・・・。
かなり長いです・・・。
最短で配管すれば、1/3以下で済みます。
軽量化も、数十グラム達成!?
無駄配管を外した後の様子。
すっきりですね!
後で、松●棒?(笑)を使って、掃除します♪
固かった、パイプとの接続も無事に解けました〜。
付いていますね。筒型の部品!
6角になってるので、フタを回せば、取り外し可能ですね!

固かったレリーズホースと、無駄配管の接続は、バイスに挟んで、フレアナットレンチで一発OK!

今度は、オリフィス部分の分解に取り掛かります!
これも、バイスに挟んで、六角になっている部分を、回すだけなのですが!
27!と言うレンチが無い・・・。

しょうがないので、モンキーレンチで緩めに掛かります!!!

が・・・。
固い!
むっちゃ固い!

バイスを固定している台ごと、動く勢いで、固い!

こうなれば、頼みの電動インパクトを使います!
でも、ソケットが無いので、近所のホームセンターに買いに走る事に・・・。
モンキーレンチで、やってましたが、かなり固い・・・。
舐めかけて、辞めました・・・。
27mmというソケットを持っていなかったので、
近所のホームセンターへ、買いに走ります!
うぉりゃ!
電動インパクト!一本勝負!!!
なんとか、緩みました・・・。
かなり固いです。

新しく1/2インチの27mmのソケットを買ってきたので、電動インパクトで勝負を挑みます!

「バリバリバリバリバリ・・・!ギュル〜ン!」
10秒位のハンマリング後、やっと緩みました・・・。
はぁ〜よかった♪

中を開けると、狙い通り?オリフィス?が入っています。
どうやら、バネで保持されている部品が、クラッチフルードの流れによって移動する事で、クラッチを離した時に少しだけ抵抗になっているようですね。

細い方のバネが柔らかくて、大きいバネは若干固い感じでした〜。
筒内のオリフィスを排除したら、どんどん組み上げていきます!!!

ちなみに、銅のワッシャーなんて無いので、再使用です!
予想通り?何か入っています! 中は、こんな感じでした〜。
バネが大小2本に、部品が大小2点!
オリフィスの排除完了!
これより組み立てに入ります!

GC前期用の、短いパイピングを仮組みして、
レリーズホースを接続!
エア抜きします!

パイピングが仮組み出来たら、今度はエア抜きをします!

前回、ばくばく工房製の拡大レリーズシリンダーを組んだ時と同じ手法で、エア抜きします!
EJ20系のレリーズは、レリーズがミッションに固定されたままだと、エアがいつまでも抜けない構造?になっているので、エア抜きは本体は取り外されたまま、ホースが繋がっただけの状態で、エア抜きします。

普通は2人必用ですが、一人でも出来ますので、チャレンジしてみてください!
しかも、今回。配管が短くなっているので、凄く短時間でエアが抜けました〜。
  1. 前回のように、レリーズシリンダーにブレーキオイルを満たしておいて、ピストンを組んでおきます。
  2. クラッチマスターに、新規配管を接続して、クラッチマスタータンクにオイルを注ぎます。
  3. 配管のレリーズ側から、オイルが出てきたら、ここまでのエア抜きはOK!?レリーズと接続します。
  4. レリーズに付いている、エア抜きプラグを緩め、透明なホースを接続します。
  5. レリーズピストンを押し込む時に、プラグを緩めて、レリーズピストンが伸びてくる時は、プラグを締めます。
  6. 5を、数回繰り返して、ホース内に泡が出てこなくなれば、エア抜き完了です!
ほらね!簡単でしょ?

エア抜きが完了したら、レリーズを取り付けて、クラッチを踏んでみます!
ちゃんと切れてれば、完成!!!

後は、ICとタワーバーを元に戻すだけです!
エア抜きと、レリーズ取り付け完了!
後は、ICを付ければ完成です!
物凄くすっきりした、ストラットタワーの裏側!!!
完成後!
すっきりした部分を、松●棒で掃除しました〜。
見えにくいけど・・・。

完成後・・・。

早速、街乗りしてみます!
最初に踏んだ時の、感想は・・・!

「かなり、カッチリしています!」
これは、無駄配管を排除した効果が高いでしょう!
ペダルストロークの初めにあった、「ふにゃふにゃ感」がなくなって、イイ感じです!
半クラッチも、いままでよりも判りやすい感じですね。

でも、踏み始めのあいまいな部分がない分、踏み初めが重めになった気がしました〜。
レリーズは拡大加工済みですので、全体の軽さは今まで通りですから、すぐに慣れると思います!

街乗りを続けていて、ふと思ったのですが・・・。
これって、ブレーキホースを、ステンメッシュに交換した時に、似ているような気がするのです。

クラッチレリーズにゴムホースの部分があるのですが、その部分をステンメッシュに換えるのでしたら、(GC中後期の場合)無駄配管を排除するだけで、かなり高い「カッチリ感」を得ることが出来ると思います!
GCの中後期で、ステンメッシュに換えたいと思う方は、とりあえず、ココを試して見ましょう!!!

そして、クラッチを素早く踏み踏みすると!
「GCの5速時代と、同じ速さでペダルが戻ります!」

これは、期待通りですね!
しかも、ペダルの戻りを遅くしたくなったら、すぐに?戻せるのが良いところです!

まぁ、こんな所に不満を持ってる人って、なべ管理人だけかも知れませんが、
ほとんど、「ゼロ円チューン!」
ですから、気になる人は試してみればいかがでしょうか?


クラッチレリーズを拡大加工していない方は、ペダルが速く戻ると、重めに感じる可能性もありますけど・・・!?
でも、最悪は元に戻せるので、どんどん自分流にしてみましょう!!!








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